【読了】The Seven Death of Evelyn Hardcastle


By Stuart Turton
 
翻訳バージョンが「このミステリがすごい」の4位にもなったこの本は、前評判からかなり入り込んだ複雑ミステリーだと認識しておりました。
しかし、Costa Book Awardも取った作品だし、面白くない訳がない!と勝手に思い込みまして、読んでみたい本でもありました。
一人で読んだらくじけそうなので、ツイッター洋書の友たちとBuddy Readする事になり、私の紙本をベースに1日20ページのペースで読みました。
 
20ページにしといて良かった!
何故なら、もう何度も読み返しながら読み進める事になったからです。
 
先ず私の問題点は、名前が覚えられない。
大抵名前はイニシャルぐらいしか把握して読んでいないので、”D”で名前が始まる人が複数出てくると、この”D”は誰だ??という事になるのです。本の初めの所に主要登場人物の名前が書いてあるのですが、そのページに何回戻ったやら??です。
 
プロットも複雑でした。
主人公は毎日違う人物になって目を覚まし、同じ日を繰り返すのですが、その日の夜に起こる殺人事件の犯人捜しをしないといけないんです。
これが、毎日誰になって目が覚めるかも分からないし、ルールを説明してくれるPlague Doctorやら、未来の自分やら、仲間なのか仲間じゃないのか分からない人物から聞かされる話しの何を信じてよいのかも分からない。
誰が味方なのかも分からない状態で謎解きですよ。難しいに違いないでしょう!?
おまけに、ライバルもいるらしいし、自分を殺しに来るFootmanやらもいて、これがさらに話しをややこしくします。
登場人物達もみんな何かしら秘密を抱えてるし、簡単に犯人捜しなんてできないわけです。
4日目やってたのに、急に2日目の人に戻ってたりもするしね。
後になれば後になるほど、ホストの人格に中の主人公の思考が引っ張られるようになったりする。アホなホストに入ると自分もアホに引っ張られて思考ができなくなっちゃうみたいなね・・・
この主人公が何で、こんなループしている世界にいるのかもずっと疑問のまま読み進める事になるんですね。
 
Buddy Readの仲間たちと日々、今日の疑問なんかを話しながら読んでいたのですが、話の半分ぐらいまではとても活発に謎についてや、犯人について推理したりもしたのですが、あまりの複雑さに後半はちょっと話し合いが静かになったぐらいです。
 
ちなみにこの本のタイトルイギリス版では「The Seven Deaths of Evelyn Hardcastle」なんですが、アメリカ版では「The 7 ½ Deaths of Evelyn Hardcastle」なんですよ。
これは、ちょうど出版する辺りで、Taylor Jenkins Reidの「The Seven Husbands of Evelyn Hugo」という本がでていて、タイトルがあまりにも似通っているから変えたそうです。作者インタビューで読み拾いしました、このネタ。でも、今探してみたらこの記事が見つけられませんわ。

皆様、この作品、この作者のデビュー作らしいんですよ。
こんな複雑な物語を書けるだなんて、頭の中どうなってんだろうね!?

また、この作者が別の話を書いたらチャレンジしてみたいわ!

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【読了】Affinity


By Sarah Waters
 
 
この本の翻訳版「半身」が『このミス』で2004年に海外部門の1位に輝きました。
その後すぐにペーパーバックを購入したので、あれから15年です。
購入してすぐに読もうとしたのですが、その雰囲気に入って行けず、実は1ページ目でDNFっておりました。
 
しかし、15年ぶりに本を手に取ってみたら、これ、今の私がとっても好きなジャンルの本じゃん!?と思う訳です。
カテゴリーに当てはめるとしたらゴシックミステリーかな?(ちなみにLGTQです)
そう、私、吸血鬼とか狼男にはあんまり興味ないんだけど、ゴシック小説の暗い雰囲気が好きなのです。
 
この本、かなりスローペースな本です。
そしてこの暗い感じが良い!
15年前の私はどちらかというとコージーミステリーとかチックリットとかを好んで読んでいたので、当時はこの本は暗すぎたんじゃないかと想像いたします。この本、GoodReadsでは
Victorian Spiritualism Fiction
Best Gothic Books of All Time
等にカテゴライズされています。そして、この2つは私の読みたい本がいっぱいあるやばいリストです。
あの当時の私が聞いたら、この趣味の変化に驚くだろうなぁ。
(しかし、よく考えたら、日本語ではこういう本も読んでいました。当時からホラー好きだし。京極夏彦みたいなの)
 
 結論から言いますと、この本めっちゃ好きでした。直ぐにでも再読したいほどに!!
この本は誰にもあげるつもりはないのでAnnotationしながら読みました。どういうことかと言うと、「書き込みしながら」読んだんです。
- 知らない単語、意味が曖昧な単語はその意味を調べて書くようにしました。
- 新しく出てきたキャラクターの名前には丸つけときました。
- 表現が面白いと思ったらハイライトしました。
- キャラクターや本に対して言いたい事を書き込みました。
- 疑問に感じたらその疑問を書き込みました
このアプローチは深読みが必要なこの本にはピッタリでした。
とは言っても集中しちゃうと書く事を忘れるという落とし穴もありましたけどね。
後で読み返すと、しょうもな〜い書き込みもあります(笑)
でも、こうやって本と対話しながら読んだのは大正解。
英語的にも表現的にも洗練されている感じなので、深読みしないとついていけなくなる感じだったんですよね〜。ちょっと古めの(ビクトリア時代の話だもんね)文体で、めっちゃイギリス英語だし。

モノクロの映画を見ているかのような印象が全体に流れていて、描写が細かくて、非常に後味の悪い本です。しかし、このミスで1位を取っただけの事はあります。
私も唸りました。(最後の方は本に向かって「No Way!」だの「What??」だの、やたらと話しかけておりました)

刑務所が舞台の話なので、関連単語がいっぱい出てきます。
Jail / Goal / Prison / Penitentiary / Cell / Ward / Matron / Warders
といった感じ。

後、何度出てきても、日本語なんだっけ?となったのが
ChloralとかLaudanumという薬物の名前。
クロラールって読むんだけど、チョロラールって読んでみたりコーラルって読んじゃったり・・・自分に関係のない単語はいつまでたっても覚えられないという事で。
こんな単語覚えても他で使う事ないよねぇ・・・

A draught of laudanum
ってのが何度か出てくるんだけど、これ、Draughtはドラフトって読むらしいのよ。調べて良かった。しっかりドロートだと思って読んでました。a drought of~で液体の薬の1回分って事だと思いますわ。という事で、laudanum(アヘンチンキ)は液体なんですなぁ。知らんかった。

さて、米アマにこの本の映画化された物を発見しました!それもプライムに含まれています〜。という事で、今から見るのでした!


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【読了】The Life We Bury


By Allen Eskens

また出会ってしまいました。
新たな好きな作家発見です。

何が好きってこの作家のWriting。文章の運びとか、感情の書き表しかたも、うまいなぁ。
最初のページからぐぐっと持っていかれて、そこから一気読みですよ。
2日間で終わっちゃった。

主役のJoeにめっちゃ肩入れして読みました。おかんがあかん!アホか!!と思いつつJoeに同情。
弟くん(ん?お兄ちゃんか?とりあえずbrotherってことで)が自閉症なので心配事も多い中…
大学の課題のためとは言え、少女殺人事件の犯人として30年も服役した老人ホームの癌末期患者から話を聞き、彼の伝記を書くという課題に向かうJoe。

私なら絶対こんな難しい課題は避けるよな〜と思いつつ…
お隣に住む女の子とお近づきになれるように応援!

後半は謎解きが始まるのですが、少々プロットが透けて見える部分がなかった訳ではありませんが、それはそれで楽しめたのでした。

都合良すぎない〜!?と思うこともありましたが、これがこの作家のデビュー作だと思うと上出来です。

Audiobookのナレーションは淡々としていて暗いのですが、ぐいぐい引き込まれます。

ちょっと暗くて、読ませる文章。めっちゃ好みです。

この作家の作品ですが、このJoeが主役のもののシリーズと、この作品にも出てくるMax Rupertのシリーズが出ています。
Joeが主役のシリーズの2作目はThe Shadows We Hideです。

Max Rupertのシリーズは、
The Guise of Another
The Heavens May Fall
The Deep Dark Descendingですよ〜



全部読みたいです!!

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【読了】The Case of the Missing Marquess


By Nancy Springer

NetFlixのドラマで「Stranger Things」というのがあるのをご存じでしょうか?
これのEleven役の子(Millie Bobby Brown)がお気に入りだったのですが、彼女を主人公にしたシャーロックホームズの妹の物語がドラマ化されるという情報を聞きました。私の好きな女優さんとシャーロックホームズのスピンオフ(パスティーシュかな?)が絡むという事で、その原作を読んでみないといけない!と思ってこの本を手に取りました。

このシリーズは、Middle Grade向きという事で売り出されていますが、だから簡単だろうと思うのは短絡的です。
200ページぐらいしかないし、各ページの文字も大きめで読みやすいのは確かです。
しかし、全体的に英語が現代語ではありません。
例えば、”I knew not”といったシェイクスピアに出て来そうな表現も飛び出します。(Indeed, Indeedとよく言っているのでイギリス英語に間違いありません!)
なので多読を始めたばかりの人には残念ながらお勧めできないかなぁと思いながら読みました。
読解を楽しみながら読むならいいかな?

エノーラはEnolaというスペルですが、逆さまから読むとAloneと読めるという所から母親の暗号好きを読み取れるのが面白い。
子供向けと思ってちょっと軽んじて読み始めたけれど、謎解きも面白いし、この先のEnolaの成長がとっても気になります。逃亡中に結構危険な目にあうのですが、この辺りが子供向け???とちょっと驚いたところ。

さて、冒頭でも言いましたがこれがMillieでドラマになるという事なので、私の頭の中ではEnolaはMillieの顔になっちゃってるのです。もうドラマに超期待です!


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【読了】The Break Down


By B S Paris

Twitterの洋書がこの本について呟いていて、面白そうだなと思ったので、BookDepositoryでオーダーしたのが、8月30日。受け取ったのが10月27日。時間かかりすぎやわ〜。1ヶ月ぐらいで届くと思っていたのに、とんでもなかった…
グアムはとっても辺鄙なところです。

さて、この本、紙媒体の本が届く前にAudibleだけで聞いても良かったかもしれません。(そしたらみんなと同時に読めたしね〜)
とっても読みやすい英語だし、ぐっと惹きつけられました。
27日に受け取ったのに、31日には読み終わりました。(他の本も読んでたのに!です)

何が良かったかと言うと、ナレーターの不確かさとプロットのうまさですかね〜!?
なぜこのナレーターが不確かになっているかの原因が分かった時にはぞっとしましたわ。
携帯を手に入れるシーンには、もうちょっと真実味欲しかったけどねぇ。
最後もパパパパパっとまとまっちゃた感じなのが残念。

この話は何を書いてもスポイラーになりそうなので本筋に触れられませんが、お薦めですぞ。


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