2月だから1冊ロマンス本読むことにしました

私の好みをご存知の方は私がロマンス本を読むと言っても、嘘でしょ?ぐらいに思っているかもしれませんね。
そう、それ程私はロマンス本には縁がないのです。
暗いやつ。特にホラー、ディストピア、アポカリプス、その辺りが大好物です。
後はミステリーもしくはスリラーですね。

しかし、今月はヴァレンタインもある月だし、1冊ぐらいはロマンス本を読もうと突然思い立ちました。
困ったのは、一応安売り時にゲットしてあるコンテンポラリーのロマンス本はどれも特に読みたいと思えず、悩みました。

そんな時に、いつもはホラー作品を中心に解説している「Jordaline Reads」というYouTubeチャンネルで最近読んだ本を紹介していて、この本について触れていたのです。
「Jokeのつもりで読んでみたんだけどめっちゃ気に入っちゃったから、興味があったらあなたも読んでみて」って言っていたので、それなら読んでみようと・・・

GoodReadsを確認してみたら、
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というようなジャンルになっていてロマンス、SF、ファンタジー、エロティカ・・・ちょっと最後のが気になるけど、一応ロマンスって書いてあるし、これなら読めるかも?と思って読みましたわよ。

これを読む決め手だったのは、ScribdにAudio Bookがあったのと、5hr51minsと短い事。
まぁ、表紙を見てください。

なんだこの青い男!なんです。
日アマでもこの本はKindleUnlimitedで読める見たいです。(気になる方は、上の表紙をクリックしてね)

ちなみに今日本屋に行ったんだけど、本屋にもありました。
IMG_6760.jpg
表紙がちょっと違うね。このバージョンの方が手には取り易いかもね。
これは、BookTokのコーナーに置いてありました。
そうです。TikTokのBookTokでバズっている本らしいのです。

さて、まず私は宇宙に人間と同じような姿形をしたエイリアンはいないと思っているので、身長が7フィートあろうが、角が生えていようが、肌が灰色がかったブルーだろうが、尻尾が生えていようが、こういうので出てくると、もうSFちゃうやん!と思ってしまうのです。
おまけにそのエイリアンとのおセッ◯スを語られても嘘や〜んとなるわけです。

主人公はブサイクなエイリアンに誘拐されるのですが、その宇宙船の故障だかなんだかで、何人かの同様に誘拐された女性達と「Ice Planet」に一旦置いていかれるんです。ま、そこにいたのが、上記の青いエイリアンなんですが、この種族には女性がほとんどいないという事で、まぁ、主人公を大事に扱うわけですよ。
ここで、私は、なんで人間を伴侶とするんだ?なんでペット扱いじゃないんだ?と鼻白むわけです。

と、結構鼻で笑いながら読んだんですけど、この作者、上手いのかなぁ。一応私の興味をある一定程度は保って最後まで読ませたんですわ。耳だけで先にどんどん進めるのが良かったらしいわ。
このシリーズ、今22巻まで出ているので、結構人気があるんですね。
ちょっと、難しい本を読んできてちょっと息を抜きたいって時には、このアホらしさが丁度いいのかも知れないね。

エイリアンの伴侶に興味のある方はぜひ読んでみてください。(ぷぷぷぷ)( ^ω^ )


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そうだ、Agatha Christieを読もう

Chief Inspector, Armand Gamacheのシリーズは出版されているものは全て読んだので、今は次の巻が出るのを待っている状態です。シリーズ17巻は8月出版予定。それまでは何か違うシリーズでも読もうかな?と思ったのです。
これを機会にAgatha Christie作品を追いかけるのも良いかな?という事で1ヶ月に1冊はChristieを読もうかと思っております。
とりあえずは、ポアロシリーズから有名どころを読んで、その後はミスマープル物とノンシリーズ作品の中から面白いとされているのを読もうと思っています。
 
今までに覚えている作品でChristieは以下の6冊を読みました。
And Then There Were None


Hercule Poirotシリーズ
#1: The Mysterious Affair at Styles
#4: The Murder of Roger Ackroyd
#10: Murder on the Orient Express
#19: Appointment with Death
#39: Hallowe’en Party


 
後、ポアロで読もうと思っているのは、以下の3冊。
#13: The A.B.C. Murders
#17: Death On The Nile


#6: The Mystery of the Blue Train

実はかなり昔にこの本を買っていて、積んでありますが、このマスマーケット版だと、文字が小さくて読めません!何故か翻訳版も持っているのでマスマーケット版は諦めてScribdで耳読して、翻訳版で不明点を確認でも良いかもしれませんね。
マスマーケット版を買ったときには、この小さな字も読めていたんですが、20年も放ったらかしではダメですね。老眼になって読めなくなりました。

 
ノンシリーズから読もうと思っているのは以下の2冊。
Why Didn’t They Ask Evans?
Absent in the Spring

 
とりあえず、今年はChristieを1ヶ月に1冊ペースで読もうと思いま~す。
お勧めがあったら教えて下さい。
1・ミスマープルはどれを読むのがいいかしら?
2・ショートストーリーコレクションのお勧めは?
3・皆さんのお勧めChristie作品は?
 
 
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【読了】Appointment With Death (Hercule Poirot #19)

邦題:死への約束

By Agatha Christie
 
久しぶりにクリスティを読みました。
「And Then There Were None」(そして誰もいなくなった)を読んで以来読んでいなかったので4年ぶりかしら。
 
今週末(土曜日)に三谷幸喜脚本でドラマが放映されるという事で、ぜひその前に読んでおきたい!と思ったらScribdで本もオーディオブックも見つけるというラッキーぶり。(日本からは確認できないという話も・・・)
ここでふと日本語と英語の比べ読みをしたいと思ったので翻訳本もダウンロードしました。クリスティの本は安価なのでこういう時に助かります。(今だけかな?)
ドラマの配役をみると、配役一人足りない気がして、原書と同じ犯人じゃないような気がするんだけど…いや、そうなのかな?そうなのかもなぁ。だとすると面白そうなのだ!!
 
さて、そして誰も・・・には星5つつけた私ですが、今回はどうだったでしょうか。
 
先ず、これはポアロシリーズの19番目の本ですが、特にシリーズを順番に読んでなくてもOKです。恐らく、シリーズを最初から追いかけておけば途中で触れられる事件なんかの知識がある状態で読めるので更に面白くなるんじゃないかと想像。
しかし、私はエルキュール・ポアロ=Hercule Poirotというフルネームすら怪しい状態で読みましたが、面白いと感じた事を報告しておきます。
 
さて、この死との約束ですが、エルサレムを訪れたポアロが、「彼女を殺してしまわなきゃいけないんだ」という男女の相談事を小耳にはさんでしまうところから始まります。(探偵がこんな物騒な話を聞きつけるなんて都合の良い事があるだろうか?という猜疑心はこの際持たない事にします)
場所はヨルダンのペトラという古都です。(ま、場所はどこでも成り立つ設定です)
この話、ポアロの登場は冒頭と謎解き(第二部)部分だけです。
それ以外は暴君の母親(金持ちの老婦人)に虐げられている家族(大人)が中心の家族ドラマが展開される。家族はみんなこの母親から逃れられたいと思っているので、全員が容疑者の可能性がある中で、ポアロが全員の話しを聞いて犯人を当てるという構成。
 
犯人が誰なのか。疑うべきは一番疑わしくない人というミステリーのお約束がここでも生かされているのかいないのか。
 
という内容で、ミステリー自体は面白かったと言っておきます。
しかし、いかんせんこれ、1938年ぐらいに書かれた本なので、現代に書かれていたら問題だったかな?という表現がかなり含まれています。特に人の見た目に対する描写はひどい・・・「That old hippopotamus」には笑ったけど。
 
後、登場人物の性差別につながりそうな発言も気になりました。
「American woman ruled the earth – that was well known.」
「To have too much power is bad for women.  It is difficult for a woman not to abuse power. 」
「For the male sex, anyway, work’s a good tonic. 」
こんな感じです。時代なんだろうなぁ。
 
あとポアロがウェイターに「Can you tell me the name of those people over there?」と聞いたらウェイターが名前を教えちゃうとかさ・・・今ならPrivacy Actに引っかかっちゃうでしょ~!
 
さて、英語はちょっと昔っぽい感はいなめないけれども理解できないような感じではないです。しかし、面白いなぁと思うような言葉の使い方や、イディオムの使い方がされているので勉強になります。いつか使ってみたいと思う表現がちょこちょこ出てくるのが楽しいですね。
A Case of Roman Holiday(意味は翻訳版によると「他人を苦しめて得られる娯楽」)
この表現なんて使ってみたいですが、使う場面ないかもしれないなぁ~。そんな他人を苦しめて喜ぶような場面が考えられないしね。
 
星評価をつけるとすると4つかな?

そして、YouTubeに映画があるのを確認しています。
日本からでも見れるかどうかは不明ですが、冒頭だけを見てみたところ、随分原作とは違うようです。
土曜日のドラマ、どんな感じかなぁ?楽しみ!
 
 
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【読了】Dracula


By Bram Stoker

とうとう読みました。ドラキュラです。

星5つつけました!

子供の頃にホラー好きの母親がテレビでドラキュラの映画を見ていて、私はただただ怖がっていた事を覚えております。
あの時に見たドラキュラ伯爵とこの本で描かれているドラキュラ伯爵の外見が違うのには驚きましたが、この違いも面白かったです。
1番、え?と思ったのは、ドラキュラ伯爵の吐く息が臭い事…。
トワイライトのエドワードの吐く息が臭かったらベラも恋には落ちていなかったかも知れませんね。
太陽の日差しを浴びてキラキラしたりもしないのよ!

英文は最初は慣れずにちょっと手こずりましたが途中から慣れました。
この小説は、誰かの日記や手紙から成り立っています。
主要登場人物の1人だけがこの書簡に貢献しておりませんが、案の定…(いや、これ以上は言うまい)

この作品ですが、思いの外ドラキュラ伯爵の登場が少ないのです。
存在は作品を通してずっとチラついているんですけどね。

私が1番怖いと感じたのは、最初のセクションです。
トランシルバニアのドラキュラ伯爵の城が舞台で、ジョナサンハーカーが監禁状態になる場面。
その後にも怖いモーメントがやって来ますけどね。

この時代には血液型の知識が欠けているようで、それはあかん!という場面もありました。
時代と言えば、この時代の女性達は弱ものとして書かれていたんですが、真実なんだろうけどイラッとしました。
あと、視点を変えて記録されたりしているので、繰り替えす部分が多いのも助長的になる要素ですね。
ま、そう言った問題はありましたが、時代だと思えば読めます。
そんな中、ミナハーカーがチームの頭脳となって活躍するのが良かった。

さて、去年はフランケンシュタインを読んで、あれを越えるゴシックホラーはあるのか?と思ったのだけれども、私はドラキュラの方が怖いと思ったのでした。
そして、この作品は、今後も何度も読み返す事になると思います。

バンパイヤがヒーロー的存在として書かれる最近の作品とは違い、あくまでも邪悪なものとして書かれてるのが新鮮でもあり面白かったです!
ダークな作品を読みたい人にお勧めです!


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【読了】The Plague


by Albert Camus

コロナで自粛や何やらストレスの多い日々が続く中、読みました、これ。日本語は「ペスト」です。
何もこんな時期にこんな本読まなくてもいいじゃん!って声が聞こえてくるような気がしますが、こんな時期だからこそあえて読みたくなりました。

フランスのノーベル賞作家アルベール・カミュの書いた「不条理小説」と呼ばれる作品です。でもま、「不条理」は忘れて読みました。最初からそう言う観念を入れて読むといらん事考えちゃうんだよね…

場所はアルジェリアのオラン市。時は194X年。
ネズミの死骸が発見されるようになり、その後、人が腺ペストの症状で死んでいくようになる。
医者のRieuxが役所に危険性を訴えるものの、最初は「ペスト」なんて言ったら大きな騒動になるからと大事(おおごと)にしないんだよね。

それでも、状況が悪化すると市全体が閉鎖される。これはロックダウン!!中にはVacationでこの地を訪れていたTarrouというようなお家に帰れなくなっちゃった人もいる。

パリからやってきたRambertというjournalist は何とかしてここを抜け出そうとするけれど、抜け出せない。

Cottard という犯罪者は、この騒ぎのおかげで自分に目が届かなくなった事を喜んでいて、ペストがマイナスになってない稀有な人物だ。

作家になりたいGrandという人物は、冒頭部分ばかりを何度も書き直している。

Father Panelouxという神父は「ペストは神が罪を犯したものに対する罰だ」とか言っちゃうんだけど、後になるにつれて自身の信念に揺らぎが出てくるのが面白い。

キャラクターがハッキリしているのが面白い。最後までには重要人物があっさり死んだり死ななかったり…

カミュはこれをほぼ想像で書いたんだと思うんだけど、戦争の経験が参考になってるのかも知れないな…とちょっと思った。

(引用)
There have been as many plagues as wars in history; yet always plagues and wars take people equally by surprise.

とも書いていることからも、そんな感じがしましたわ。


ちょっと話それるけど、セイン・カミュってタレントさんいるじゃん?彼はアルベルト・カミュの従孫(兄の孫)にあたるらしいです(wiki調べ)。

話がそれたついでにもう一つ、この本読んでる時に、息子がサッカーの本を持ってきたんだけど、そこにこのAlbert Camusが載ってたんです!
Albert Camus
この偶然にびっくりでしたの!!


閑話休題
この「ペスト」ですが、深読みが必要なんです。おかげで時間がかかりました。書き方は淡々としていますが、人間がどう反応してどんな行動を取るのかが事細かに書いてあるんです。これが想像で書かれているのがすごいよね。まるでその場にいたかのような臨場感ですわ。
一つの問題に対して人が取る行動は同じではないし、考え方も同じではない。その書き分けが上手いんですわ、これ。

今コロナ禍の中にあって、各国地域で温度差はあるものの、受け止め方がそれぞれなのは明らかで、ペストの登場人物たちの誰かには感情移入できるんじゃないかと思います。
腰を据えて読む時間のある時にぜひ読んでみてはいかがでしょう?


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活字中毒 ワーキングママ グアム在住 Arts & Crafts

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