【読了】Pride and Prejudice


By Jane Austen

やっと重い腰を上げてこのクラシック必読書を読みました。
上の画像リンクは違いますが、マスマーケット版のこの本を買ったのはまだ老眼が始まっていなかった頃(相当昔)なので、今この本を広げてみると、字が小さい、行間が詰まっているで、なかなか読み始められませんでした。
夏休みに帰国した時に、NHKの「100分de名著 高慢と偏見」というテキストを売っているのを発見したので、これを読みました所、興味がやっとわきました。
私の英語の理解力が合っているかどうかを確かめるべく、翻訳本も買ってきました。
さて、この翻訳本ですが、『高慢と偏見』となっているものもあれば、『自負と偏見』となっているものもあります。
『Pride』を高慢と訳したり自負と訳したりしている…私の中では、高慢というとネガティブなイメージだけど、自負というとしっかりとした人のイメージになる気がするのですが。
さて、実際に読んでみて、高慢なのは(自負を持っているのは)誰なのか?偏見を持っているのは誰なのか?と深読みしていくと面白い。

しかし、全体的にこの本、チャレンジングでした。
まず、時代背景の事をよく知らないし、名前の呼び方が下の名前じゃなく、Miss 誰々とかって書いてあると、誰だだっけ?となるしで。
英語も流石にクラシック、それもイギリス英語!いつもとは何かが違う!という感じなので、慣れるのに時間がかかりました。
特に前半は人がいっぱい出てきて、これといった事件らしきことも起こらずで、なかなか読み進めるのは苦痛でした。
翻訳本を買ってきていて正解でした。なぜなら、翻訳本にはところどころ注釈があって、理解不能な当時の時代背景みたいな物の説明がありました。これを知っていて読むのと知らないで読むのとでは、全く違うと思います。

ここでこの本の英語についてちょっとだけ触れますね。
会話の部分はそうでもないのですが、ナレーション部分に回りくどい表現が沢山出てきます。
例えば、簡単なところではこういうの。
It was not without an effort…
「努力なしではない」なので意味は「努力した」って事なんだけど、こういうのが多いんです。
一つの単語を読み飛ばすと意味が逆転するような表現ですね。

この本の転機は34章からだと思っております。(個人的に)
この辺りから面白くなって来ました。

しかしこれだけ最初から上手くいかない2人がどうやったらくっつくのか?と心配しながら読みました。
大体妹の行動に心配している間はMr. Darcyと会ってないし。

チャレンジングだったけどそれなりに楽しんだので、Jane Austenの他の本も読んでみたいと思います。
ついでに『Pride and Prejudice and Zombies』も注文しました!あはははは。面白そうじゃない?


さて、ここからはネタバレがありますので、これからこの本を読もうと思っている人はすっとばしてください。念の為に色を薄くしておきます。
この5人の娘の母親がアホ過ぎて泣けました。
結婚するんなら、娘が幸せにならんでも誰でもええんか?という態度。
お父さんの方がその辺りはちゃんと分かっています。
後、アホ・嫌キャラ多くないですか?
下の娘がこれまた見た目だけの大馬鹿野郎と駆け落ちした時に手紙をよこした別の大馬鹿者の言いぐさはいったいなんなんだ!?と呆れて口があんぐりしたわ。
きっとこういうエピソードが絡むので面白いのだろうけどね。


さて、今日はまたNHKの「100分de名著 高慢と偏見」を読み返しています。なるほどなぁ~なのです。このシリーズ、他のクラシック本(洋書)でももっとやって欲しいなぁ。

ところで購入した時は$4.95だったこの本、今日本屋で同じのを見つけましたが、$5.95の値段がついていました。多分私が買ったのは2003年版だと思うんだけど、14年経ったら1ドル値上がりするんだねぇ。


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【読了】Wide Sargasso Sea


By Jean Rhys

只今、日本に帰省中です。
思ったよりも読書の時間がが取れません。
という事でこの本も読み終えるまでに時間がかかってしまいました。

ジェーンエアを読んだ時に登場したBerthaというMr. Rochesterの最初の妻の存在が気になっておりました。
どうしてMad Womanなぞと呼ばれることになってジャマイカからイギリスに連れて来られてしまったのか?

ジェーンエアでは全く好きになれなかったMr. Rochesterですが、この本ではさらに嫌いになりました。
あかんわ〜、この男。

Part1と3はBerthaの目線から描かれていますが、そこからは狂気は感じないのが不思議です。
この人、本当にかわいそうなキャラなのです。

ところで、この本、ペンギンクラシックですが、2000年の再版の物でしたが字が潰れたりしていて読みにくかったです。本屋で見つけた同本の別バージョンは印刷が綺麗だったのでちょっと買い換えようかな?とも思ってしまいました。しかし、表紙は持っている方が好きなので買いたい衝動は抑えました〜。

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【読了】Rebecca


By Daphne du Maurier

良い本に巡り合った時の感動。
この本はその一言かなぁ~。
文句なしの星5つにしました。

Jane Eyreを読んだ後に、どこかで、RebeccaはJane Eyreにひらめきを受けて書かれたとあって、これは読まねば!と思い手に取りました。
が、Jane Eyreに似ていると言われれば似ているし、全く違うと言われれば全く違います。
Rebeccaの素晴らしいところは、その構成と文章にあります。
英語を勉強されている方は一度は読んでみるといいと思います。
読みやすく、キレイな文章ですよ~。

前半の憑りつかれたかのような心地悪さに始まって、後半のミステリーサスペンスのようなドキドキ感。
全部を読み終わってから最初に戻ると、妙に納得します。
この構成は上手いです!
だいたいこの話の語り手の名前が出て来ません。
Rebeccaというのはこの語り手の名前ではなくて、夫の死んでしまった前妻の名前なんですね。
前半は語り手の名前に触れない事で、Rebeccaの存在が強調され、後半になって語り手が「わたし」から「Mrs. de White」に成長(?)していくのが上手いと思いました。

Rebeccaの本質。Mrs. Danversの策略。語り手の変化。どれをとっても女を感じます!女って怖いかも。

この本をホラーやミステリーやサスペンスとして読むともしかすると物足りなさにとらわれるかも知れません。
あくまでもこの本は文学として読むのが正解だと思います。

私はおそらくこの本は、これからも何度か読み返す事になるんじゃないかと思います。
が、その前にぜひ同作家の別の作品が読んでみたいです。
次は「Jamaica Inn」に決定です!
そして「My Cousin Rachel」読みます。

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Breakfast at Tiffany’s


By Truman Capote

やられました。惚れた。
この本、好きすぎます。
カポーティの言葉のセンスというか、ホリーの口を介して発せられる哲学的なセリフとか、とにかくおしゃれです。
この本は何度でも読み返したい。
素敵な言葉たちをそのまま覚えてしましたいです。

この本には短編小説が表題作を含めて4つ入っています。
私は基本的には短編小説が苦手なのですが、この本は別格扱いだわ。

映画はかなり昔にみましたが、映画と本とは随分違う印象です。
私は断然本の方が好きです。(オードリーヘップバーンは大好きだけど)
カポーティは主役のホリー役はマリリンモンローにやって欲しかったようです。そういわれて読んでみると、イメージはオードリーよりもマリリンかも!?
でも、もうオードリーのコケティッシュな印象が脳裏に焼き付いていて、彼女以外のホリーは考えられないんだけどね。

あの村上春樹がこの本を翻訳していますが、どんなにおしゃれな仕上がりになっているのか超興味がわいてきました。(村上春樹の小説はあまり好きじゃないけど、彼の言葉の選び方には一目おいております。)

この本、書き込み用と保存用と2冊必用だわ~。
1冊保存版を買っちゃおうかな?
しかし、大好きなPenguin Modern Classis版だとオードリーヘップバーンが表紙なのです。
私的にはホリーはオードリーではないので別の良いバージョンがあればあえてそっちが欲しいです。
でも気にいるバージョンがないので表紙がオードリーのを買っちゃうかな?

しかし、この作品を書いた作者が「冷血」を書いた作者だとは思えないし、イメージすらつながりません。
いったいどんな風に書いたのだろう??
これは読むっきゃないです!近々読みます。

閑話休題。
読了した本に戻ります。

この本にはこのまま覚えたいQuotes (引用)が沢山出てきます。
本当に沢山あるので、私の琴線に響いた3つをご紹介。(他にもあるんだけど、全部は解説できないわ~)

これはとっても有名なQuoteじゃないかと思うのですが、めっちゃ気に入ったやつです。
“It should take you exactly four seconds to cross from here to that door. I’ll give you two.”
意味は「ここからあのドアまでちょうど4秒かかるわ。2秒あげる」という事です。
(翻訳家にはなれそうにない訳で申し訳ない。)
これはホリー・ゴーライトリーのセリフですが、”Get out of here!! (でてけ!)”とかいうよりおしゃれだと思いません?

“I’ll never get used to anything. Anybody that does, they might as well be dead.”
「何にも慣れることなんてないの。慣れちゃったら死んだも同じ事よ」
ホリーの何気ない哲学的なセリフ。

“It’s useful being top banana in the shock department.”
Top Bananaには重要人物という意味があります。びっくりさせるのが得意って事を言っているのだけれども、この言い回し真似したくなりませんか?

ページ数にして98ページしかないのに、猫に名前をつけない理由とか、手紙を読む時に口紅をつけるくだりとか、本当に素敵な場面が沢山あります。

表題作だけではなくて、他の短編の中にも気になる表現が出てきます。
例えば、「House of Flowers」では、恋をしたらどうなるの?に答える場面。
「恋したら胸がどきどきする」なんて単純な回答ではありませんことよ。
気になる人はぜひ原作を読んでくださいね。

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【読了】1984


By George Orwell

70年ほど前に書かれたこの作品が今ベストセラーになった意味は?
CNNが "We're living '1984' today"といっている意味は?

それが知りたくてこの本を読んでみました。

トランプ大統領になってからディストピア小説が売れているそうですが、この作品はその代表です。

今抑えておきたいとされるディストピア文学は以下の4冊。
1984 By George Orwell
Fahrenheit 451 By Ray Bradbury
Brave New World By Aldous Huxley
The Handmaid's Tale By Margaret Atwood

私は以前にThe Handmaid's Taleは読んでいて、とってもDisturbされた記憶があります。
(この場合のDisturbingに合う日本語は何でしょう?不安に駆り立てられる?もやもやする??)
Brave New Worldも読んでみようと思って、最近"ポチッとな"しました。
そして、今回は1984でしたが、ここまで読むんだったらFahrenheit 451も読んでみようかな?

さて、1984。読み始めからぐっと心を持って行かれました。
ツイ読友(Norinちゃん)の表現を借りると、この本は「吸引力の強い」本です。
こんなに嫌な社会を書いているのに、途中で本を置けないほどの吸引力でした。
パワーがあります。
(英語も読みやすい部分が多いし、英語でなければ完全理解は不能な表現も出て来るので、この本を読むならぜひ英語で読んで欲しい! )

本の世界は、本当の事を嘘に塗り替えてそれを真実とするような政府に支配されていますが、それが恐らくトランプのシニアアドバイザーが「Alternative Facts」発言をした事によって、この本に結びついてしまって、売り上げに貢献する事になったのではないかと言われています。

本の中の社会は、本当に自由がなくて、市民は常に監視下にあって、情報操作が行われていて、事実の改竄は普通の事で、ある日忽然と人がいなくなってしまって、その人の存在事態が消されるような恐ろしい体制です。
その体制に疑問を持つ主人公の顛末が後半にどっと書かれている訳ですが、これがまた…

でも、もっと恐ろしいのは、こんな事が現実世界でも既に実際に起こっているんじゃなの?と気がついてしまった時でした。

その1例。
ニュースピークという新しい言語は、言葉を単純化する事によって思考する事をやめさせる働きがあるとしているのですが、だとすれば、現在私達が使う言葉でも略したり単純化したりする事が普通に行う事で、私達の思考も単純化されているのかもしれませんね。

これ以外にも問題点はいっぱいあって、何だか考えれば考えるほど、恐ろしい。

この本、現代の人達の必読書であっていいと思います。


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