【読了】The Haunting of Hill House


By Shirley Jackson

やっと巡り会いました。最初から不気味というか気味が悪い本。
心臓バクバクの怖さはないけれど、始終気味が悪かった。
で、やめられない。
めっちゃ気に入りました。

ウィキペディアによると著者は「日常と非日常の境界、日常生活のなかの人間心理の異常さを描く作風で知られる」だそうなのですが、まさしくそんな感じ。
クラシックホラーに属しているけれど、ホラー的な怖さではなくて、もっと心理的な怖さでした?

The Haunting of Hill Houseというタイトルが示唆する、幽霊屋敷話を期待して読み始めたのだけど、私が怖かったのは幽霊屋敷より1人の人間。いや、確かに幽霊屋敷の話なんだけどさ。

たった182ページしかないのに、何だろう。この言いようのない嫌〜な気持ち。
Shirley Jackson、好きになりました。

噂によるとこの本よりも「We Have Always Lived In the Castle」の方が良書だということなので、近い将来読んでみたい!!(実はもう持ってるし)

終わり方がちょっと残念な感じだったのです。(それ以外の終わり方も考えられないんだけどさ)
なので、星は4.5をつけました。

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【読了】Frankenstein


By Mary Shelley

女性ならば一度は読みたいクラシック本というようなリストには必ず登場するこの本。
映画の印象がとても強いので、イメージすると映画に出てきたフランケンシュタインか、怪物くんに出てきたフランケンのイメージになるのではないでしょうか?

さて、ハロウィン月という事でこれを読んでみました。
最初の数チャプターが書簡形式になっているのですが、ここが一番読んでいてつまらなかったのです。なので、ここを突破するまでに時間がかかりました。
ここを過ぎると一気に読める感じでした。

フランケンシュタイン(博士)の語り、モンスターの語り、また博士の語り、最終的には最初に手紙を書いていた人に戻ってきます。
(お気づきでしょうか?フランケンシュタインというのはモンスターの名前ではなくて、モンスターを作った人の名前なんですぞ)
サイエンスフィクションに分類されることもあるようですが、どうやって怪物を作ったかに対する具体的な記述はありません。なんでそんなに怖い見た目にしたんだよ!と突っ込みを入れたいけれども、自分より背が高くしようと思って作ったらでかくなりすぎた感じで…

とにかく、この創造主の無責任さが諸悪の根源なのです。モンスターは見た目が怖いというだけで何も非がなかったはず。それどころか、知性も感受性もある。
目を向けられないほどの醜悪な姿っていったいどんななのよ!?映画のフランケンシュタインを想像してみたけれども、見られない程ではないと思うし...途中からアベンジャーズのハルクを歪めたみたいな姿を想像していたけど、ちょっと違うかな。

見た目がそれだけ怖いんだから、私も出会ったら逃げるんだと思うけど、この話、あまりにも悲しすぎて、可哀そうすぎて、やるせなかったです。やっぱり作った人間が最後まで面倒見るべきだったよね。



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【読了】The Collector


By John Fowles


Butterfly Gardenを読んでいた時に、誘拐話のモダンクラシック本のこれを購入していた事を思い出しましたので、今回読んでみました。

この話、忘れられなくなりそうなインパクトでした。
Audibleを聞きながら紙媒体の本を読むスタイルで読みました。(これが一番集中できるので好きなスタイルです)
このAudibleのナレーターの芝居がかった読み方があっぱれでした。ドキドキ感をそそりました。

前半は誘拐犯の視点からストーリーが語られ、途中から同じ経時を被害者がほぼ手紙形式の日記で語ります。そして結末へ。
最初の誘拐犯の語りの終わり方がとってもクリフハンガーなので、被害者からの視点の時にはどうなったんだ?どうなったんだ?と気になって読むスピードがあがりました。

何だ、この読後感は。
誘拐犯に肩入れするつもりはないけれど、なんて悲しい人間なんだろう。
被害者の監禁中の気持ちの変化のなんと悲しい事だろう。
自由ってなんて素晴らしい事なんだろう。

育ってきたバックグラウンドが違うとこうも考え方や物の見方が変わるのか!

この本の中で、ShakespeareのThe Tempestがモチーフになっている場面があります。他にもクラシック本が何冊か出てきます。Sense & SensibilityとかEmmaとかThe Catcher in the Ryeとか…
クラシック本は読んでおいて損はないな。と再確認しました。

そして、Stephen KingやNeil Gaimanが各々の作品の中でこの『The Collector』に触れていたりします。
この話をベースにした事件も過去には起こっているそうなので、結構問題な本ですね。

そこの美しいあなた。誰かに行動を見張られていませんか?
誘拐監禁されないように要注意ですよ。


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【読了】A Winkle in Time


By Madeleine L’Engle

先月末のBanned Books Weekの最後に読んだ本。
子供向けのSF冒険ストーリーと言ったところでしょうか?
日本語では「五次元世界の冒険」というタイトルに訳されたようですね。

学校では問題児扱いされているMeg。双子の弟たちは普通だけど、一番下の弟、Charles Wallaceは発達障害だと思われているけれど、実は天才。両親は科学者だけど、お父さんが秘密プロジェクトに参加していて不在です。
お父さんの居所を突き止めたいMegがCharles Wallaceと不思議な少年Calvinを伴い、これまた不思議な異星人のおばさん(?)3人の力を借りて時空を飛び越えます。

さて、このお話しが伝えたいメッセージは色々あるのだろうけれども、私の中では、「みんなと同じじゃなくてもいいんだよ」だと感じました。
もう50年も前に書かれたお話しなので、ちょっと使いまわされた感は否めません。

さて、この本がBanned Bookなのは何でなのでしょう?
どうやら宗教的問題らしいです。どんな問題にしろ宗教にとらわれているとどうも了見が狭くなるような気がするのは私だけでしょうか。

ディズニーの映画にもなったみたいなので、いつか映画で見てみたいなぁ。これ。



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【読了】The Bell Jar


By Sylvia Plath

9月末に読んだ本の感想をUPするのを忘れておりました。
まずはこれから。

ずっとアンテナに引っかかっていたこの本。
しかし、「A Little Life」と併読すると沼底から立ち直れない気がしました。「A Little Life」を無事に読み終えましたので、こちらを読み始めたという次第です。

読み始めた時は、普通の若い子が成人していく話じゃん?と思った訳です。
自分の才能に疑問を持ったり、先の展望が見えなかったりなんて、誰だって通る道だし、それが原因でうつ病になって自殺願望を持ち始めて、気が付けばそんな事になっていて、人間の精神ってもろいな。と感じました。

著者の半自伝的小説と分かっていて読んでいるのでどこかで主人公が壊れる瞬間がやってくるのだと予測をしながら読んだのですが、これといった瞬間は何だったんだろう?少しずつ少しずつ静かに病んでいったんだろうね。

うつ病を患っている本人の視点から描かれていて、作者はこの作品が出版されてからほぼ間もなくガスオーブンに頭を突っ込んで自殺しています。
自由に生きているように見えて、心の内側で起こっている感情と折り合いをつけられない状態なんだろうね。
才能があるがゆえの精神的苦痛だったのかも知れませんね。
精神科の治療の話しが出てきますが、この当時はロボトミー手術とか普通にやってたんだと分かります。時代は変わりました。

という事で、また自殺願望の話しで気が滅入りましたが、詩人が描いた小説なので、美しい印象だったのが不思議でした。暗いのに。



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Author:ずらっぺ
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